転機は1893年に訪れた。フランスの統計学者ジャック・ベルティヨン(Jacques Bertillon)はシカゴで開催された国際統計学会議で、初版の国際疾病分類表(Bertillon Classification of Causes of Death)を発表した。彼がしたことはシンプルだ。症状にコードを割り当てること。同じ発熱が、違う医師の目で別の病気ではなくなる。同じコード、同じ診断パスに対応する。
この分類表は後に世界保健機関(WHO)に引き継がれ、今日のICD(International Classification of Diseases)へと進化した。ベルティヨンの初版の161カテゴリから、2022年に導入されたICD-11では55,000を超える診断コードがある。医学の進歩はすべて、分類の細分化を伴っている。新しい疾病が識別され、新しい診断パスが構築される。