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経営インサイト

アンスコムのカルテット

1973年、イギリスの統計学者フランシス・アンスコム(Francis Anscombe)は *The American Statistician* 誌に、わずか4ページの論文を発表した。タイトルは「Graphs in Statistical Analysis」。彼は非常にシンプルだが目を引くことをした。4組のデータを作り、それぞれの平均値(すべて9.0)、分散、相関係数(0.816)、回帰直線(y = 3 + 0.5x)を同じにした。

数字だけで見れば、この4組は「全く同じ」である。

しかし彼がグラフに描くと、4組とも全く違った。第1群は正常な線形分布。第2群は美しい曲線で、線形回帰の当てはめが明らかに悪い。第3群は1つの外れ値が直線全体を歪めている。第4群はほぼ垂直であり、すべての点が密集していて、1つの外れ値だけが回帰直線を決定している。

アンスコムが言いたかったこと:**要約統計量(平均、標準偏差)だけを見れば、4組のデータが同じ物語を語っていると思う。しかしグラフは、それらが4つの全く異なる物語を語っていることを教えてくれる。**

この論文は後に統計学教育の古典的な教材となり、無数のアナリストのデータの見方を変えた。1977年にジョン・テューキー(John Tukey)が出版した *Exploratory Data Analysis* はこの理念を極限まで押し進めた。先にグラフを描き、それから数字を見る。

あなたの4.5がアンスコムの平均値である。5つの評価軸の物語を1つの数字に圧縮している。次元分布を見なければ、3.2がどこにあるかわからない。

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